2017
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看護師の人口を増やすための取り組み

 医療や介護の質を向上させてより良い社会を作り上げることは、大きな課題となっています。
中でも、医療と介護のどちらの業界でも活躍している看護師の人口を増やすのは切実な問題であり、行政レベルだけでなく、各施設のレベルからも積極的な取り組みが行われています。
人材をいかにして失わないかという視点での取り組みが積極的に行われていて、成功している事例も多くなってきています。

 例えば、家庭生活と両立できる形の待遇での求人募集を行うというのが基本的なアプローチであり、従来の勤務条件では到底家庭生活と両立できないと考えていた人も求人に応募できるように取り組んでいます。
待遇の改善例として典型的なのが勤務日や勤務時間の緩和であり、土日は休みとすることや残業をなくすこと、一日あたりの勤務時間の上限や、週あたりの勤務日数の下限を緩めることがよく行われているようです。
また、夜勤をなくして日勤のみの待遇とする例も多く、夜勤があるから働けないと考えた看護師が多いことを反映した待遇と言えるでしょう。

 さらに、福利厚生の充実もよく行われているアプローチであり、特に育児に着目した支援が典型的です。
出産休暇や育児休暇がしっかりと取れるようになっているだけでなく、出産に伴う手当を手厚くしたり、託児施設の利用を支援したりすることによって働き続けやすい待遇を各医療機関が作り上げています。

 この他にも、外国人看護師の育成と導入なども積極的にされており、看護師人口が増えるような取り組みが全国各地で実施されています。