看護師不足の状況を覆すための方策として、外国人の受け入れ体制が整えられています。
フィリピン、インドネシア、ベトナムの三カ国から少しずつ流入が起こるようになってきたものの、現実は厳しいと言わざるを得ません。
日本人の場合は、国家試験に合格すればほぼ勤務先を見つけることができます。
しかし、海外から来た人の場合には、国家試験に合格する困難を乗り越えたとしても、採用されずに苦労するようです。
外国人看護師にとって国家資格を取得するのは出発点であって、それを武器にして採用を勝ち取らなければなりません。需要はあるはずだと考えて資格取得の努力をしたものの、採用する側の判断によって受け入れられないケースも多いのが実情のようです。
大病院で活躍してしっかり日本で稼ごうという思いを胸に抱いて来日した外国人にとっては厳しい現実が待っているのです。
しかし、中には言葉や生活習慣の壁を乗り越えて、看護師の仕事に就く人もいます。
例えば、需要が見出されているのが個人クリニックであり、日本人の看護師を採用するよりも安い給料で働いてもらうことができて、勤勉な人も多いのが魅力になっているようです。
大手の病院などでは不安を抱いていることが多く、患者や同僚とのトラブルを懸念している場合があると聞きますが、個人クリニックでは医師がその点を全て掌握することができるため、それほど不安を感じることなく採用に踏み切れるのです。
就職が厳しい外国人看護師にとって、このようなクリニックの存在は大きく、看護師不足の解消につながります。
とはいえ、国内・国外を含めて、看護師を取り巻く事情は複雑であり、問題は山積みです。
医療業界で視野を広く持って働くためには、★☆★世界の看護師事情★☆★といった参考HPを読んで、見聞を広めることをオススメします。